Injured in Australia? A Compensation Guide for Visa Holders and Permanent Residents

What you should know before giving up because of your visa status.

〜「ビザだから無理」と諦める前に知ってほしいこと〜

オーストラリアで生活する日本人の皆さんへ。

ワーキングホリデー、学生ビザ、就労ビザ、そして永住権。滞在の形はさまざまでも、慣れない国での事故やケガは、誰にとっても突然やってきます。

交通事故に遭った。ファームや飲食店で働いていてケガをした。スーパーの濡れた床で転倒した——。

そんなとき、多くの日本人の方がこう考えてしまいます。

「ビザで滞在している自分に、補償を求める権利なんてあるのだろうか」 「英語での手続きが不安だから、我慢しよう」 「トラブルを起こしたら、ビザに影響するかもしれない」

この記事では、そうした不安を一つずつ解消しながら、オーストラリアの補償制度について日本語で分かりやすくご説明します。


大前提:補償を受ける権利に、ビザの種類は関係ありません

まず、最も大切なことをお伝えします。

オーストラリアの補償制度は、滞在ビザの種類を問わず適用されます。ワーキングホリデーの方も、学生ビザの方も、永住者の方も、事故やケガに対して補償を求める権利を持っています。

「一時滞在者だから対象外」ということは、基本的にありません。それにもかかわらず、制度を知らないまま、あるいは不安から、正当な権利を諦めてしまう日本人の方が非常に多いのが現状です。


オーストラリアの主な補償制度

1. 交通事故(CTP保険)

オーストラリアでは、すべての登録車両に CTP保険(Compulsory Third Party/強制第三者保険) が付いています。

交通事故でケガをした場合、相手側の CTP 保険から、治療費、休業による収入の損失、その他の損害について補償を受けられる可能性があります。これは運転者だけでなく、同乗者、歩行者、自転車に乗っていた方にも適用され得ます。

事故に遭ったら、次の3つを心がけてください。

  1. 警察への報告 — 州によっては報告が義務付けられています
  2. 医師の診察 — 軽いと思っても必ず受診し、記録を残しましょう
  3. 記録の保存 — 事故現場の写真、相手の情報、目撃者の連絡先、医療記録など

2. 仕事中のケガ(労災補償/Workers’ Compensation)

ファーム、飲食店、建設現場、清掃、介護——どんな職場であっても、仕事中にケガをした場合は 労災補償(Workers’ Compensation) の対象となります。

ここで強調したいのは、この制度が カジュアル勤務でも、パートタイムでも、ビザ保持者でも同じように適用される という点です。

「雇用主に迷惑をかけたくない」「仕事を失うのが怖い」と黙ってしまう方が多くいらっしゃいます。しかし、労災補償は雇用主が法律上加入を義務付けられている保険であり、請求はあなたの正当な権利です。また、労災請求を理由に従業員を解雇することは、法律で禁止されています。

3. 公共の場所での事故(Public Liability)

次のようなケースも、補償の対象になる可能性があります。

  • スーパーや商業施設の濡れた床で転倒してケガをした
  • ジムの設備の不備が原因でケガをした
  • 賃貸物件の欠陥(壊れた階段、手すりなど)による事故
  • 歩道の欠陥によるつまずき・転倒

施設の管理者や所有者には、利用者の安全に配慮する法的義務があります。「自分の不注意だったのかな」と思う前に、まず状況を確認することが大切です。


一番多い質問:「補償請求はビザに影響しますか?

私たちが日本人の方から最も多くいただく質問がこれです。

結論からお伝えすると、正当な補償請求を行うこと自体が、ビザの審査や更新において不利になることは基本的にありません

補償請求は「トラブル」でも「違反」でもなく、オーストラリアの法律で認められた正当な権利の行使です。犯罪歴になるものでもありません。

もちろん、個々の状況によって考慮すべき点は異なりますので、不安がある場合は、請求を諦める前に、まず状況を専門家に確認することをおすすめします。


注意:請求には期限があります

オーストラリアでは、傷害に関する請求に 厳しい時効・通知期限 が設けられています。州や請求の種類によっては、事故から数か月以内に所定の通知を行う必要があるケースもあります。

「痛みがまだ続いているけれど、もう時間が経ってしまったから無理だろう」と自己判断で諦めてしまう方が少なくありません。しかし、期限内かどうか、あるいは期限を過ぎていても例外が認められる可能性があるかどうかは、状況によって異なります。

迷ったら、まず早めに確認する。 これが何より大切です。


日本語で相談できる、ということ

事故やケガの後には、やるべきことがたくさんあります。

  • 保険会社との英語でのやりとり
  • 複雑な書類の作成・提出
  • 医療機関の予約と診断書の取得
  • 期限の管理

体の痛みや不安を抱えながら、これらすべてを外国語でこなすのは、大きな負担です。

当事務所では、オーストラリアの日本人コミュニティの皆さまが、日本語で安心してご相談いただける 体制を整えています。交通事故、仕事中のケガ、公共の場所での事故について、あなたの状況を日本語でお聞かせください。

ご相談いただいたからといって、必ず請求しなければならないわけではありません。「自分のケースが対象になるのか知りたい」——それだけでも大丈夫です。

Our firm provides legal support for Australia’s migrant communities, with consultations available in your own language. Whether it’s a motor vehicle accident, a workplace injury, or an accident in a public place, tell us about your situation in the language you’re most comfortable with.

Speaking with us does not mean you are obliged to make a claim. “I just want to know whether my case qualifies” — that alone is perfectly fine.

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